【地域の気象】2019年の台風被害と対策
ちょうど神奈川県から山梨県に移住した年にショッキングな出来事がありました。昨今の地球温暖化による異常気象も関係しているのかと思いますが、台風19号による千曲川の堤防決壊。当時は長野駅近郊の新幹線車庫の映像がニュースで取り上げられていたのを記憶している方も多いと思います。
長野市だけではない
新幹線車庫のある長野市だけでも、りんご畑などにかなりの被害がありました。
この間、相談に伺った須坂市も桃畑に被害が出たそうです。近隣の千曲市や小布施町、中野市などなど千曲川沿いのほぼ全てに被害が出ています。
桃はどうしても川に近い?
桃は水捌けが良い土地でないと育成ができない。と須坂市の農林担当者が言っておりました。実際、川に近いところでよく栽培されているようですね。となると昨今の気象状況は不安定極まりないので、また被害が出る可能性が高くなりますね。被害を恐れているだけでは何もできませんが、就農開始直後に被害に見舞われてしまうと辛いだけでは済まないのも現状です。
堤防はどうなっているのか
Googleマップという非常に便利なツールがありますが、リアルタイム画像ではないので被害後にどのような対策をしているのかはちょっとわかりませんでした。これは実際に現地に行って見るしかないですね。見たところでどのくらいの水が来るのかは想像できないのでなんとも言えませんが…。
根域制限栽培法
いわゆるスマート農業というもので、梨や桃、葡萄などの果樹の栽培をしているのを見つけました。
あれ、神奈川県じゃないですか。ブルーベリーでよく見るこのスタイルのシステムが桃でも構築できるなら、土地さえあればどこでもということになりますね。
出る杭は打たれる
日本人は人と違うことを行うとすぐ袋叩きにしたがる人種です。特に地方でいきなり実践は不可能でしょうね。ある程度従来方法で様子をみて、馴染んでからやるほうが良いでしょう。
と、話は逸れましたが、山梨県の西沢渓谷の反対側、金峰山・甲武信ヶ岳を源流とする千曲川。八ヶ岳や軽井沢からの支流も合わさり、さらに北アルプス・乗鞍方面からの犀川も川中島で合わさるという水害が起こりやすい地域なんですよね。この問題については慎重に考えていかなければいけないと思っています。